会場選びのポイント~音響設備に続いて会場に必要なものとは?
教えて!AIアシスタントの福田さん
AIアシスタントの福田さんが、オンライン配信に関する質問や疑問点にお答えします。
第2回でハイブリッドイベントの会場では音響設備が重要とわかったすみれさん、第3回の今回はイベントができる会場を選定し、運営に必要な物と人を検討するようです。。
福田さん、残念ながらうちのオフィスの会議室では、マイクやスピーカーはあってもその音声をPCへ取り込むことができないようです。外部で会場を借りないといけないのですが、会場を選定する際、音響設備の他に注意することはありますか?
すみれさん、オンラインイベントを配信するために絶対に欠かせないのは何だと思いますか?
あっ!インターネット!!
その通り。インターネット回線、それも有線、できれば専用の回線があるとより安定します。
私はいつもWi-Fiでオンラインミーティングをしています。Wi-Fiでも問題なさそうに思いますが…。
オンラインイベントでは通常のミーティングと違って、数百人や数千人の視聴者にコンテンツ配信したり、発表者の様子がわかるように高画質なビデオを流したりするから、より安定したネットワークの帯域が必要となります。ネットワークが安定していないと、すべての視聴者に影響がでてしまうので、安定したイベントをするには、ネットは肝ですよ。
なるほど。
Wi-Fiは電波緩衝があったり、接続台数が上限に近づくと通信速度が落ちたりするなど、不安定になることがあります。有線を使えるならそちらの方が確実で望ましいです。実際、リハーサル時にインターネットのスピードテストをして大丈夫と思っても、来客数が増えると不安定になってしまうこともあります。有線であればそのようなことはありませんし、有線でも専用回線があるならそちらの方がより安定します。
専用回線というのはなんですか?
たとえばホテルなら、宿泊客や会場の利用客と同じ共有回線を利用することになります。他の用途にネットワークの帯域が使われてしまうと、オンラインイベントに使える帯域が少なくなってしまうので不安定になる可能性があります。そのため、その会場だけで利用できる専用のインターネット回線を引いてもらえれば安心できますね。会場によく確認するといいです。
ネットの専用回線の他、会場に確認することはありますか?
イベントに利用するPCの台数分のLANケーブルやスイッチングハブ(LANケーブルを分配するもの)なども準備してもらうといいです。会場を下見して、音声接続・配信のためのPCの位置、登壇者や司会の位置などを決めると、おのずとLANケーブルの長さが決まってきます。あわせて、プロジェクターとそれに接続するPCの位置からHDMIケーブルの長さもわかります。電源ケーブルについてもタップの位置などを確認しておきます。
会場で確認して準備したり、やることがいっぱいあるんですね…。くらくらしてきました。
確かにそうですね。イベントは対面式もオンラインも、企画や準備が一番大事なんです。でもほら、スクリーン、登壇者と司会のいるステージ、運営スタッフのいるオペレーション卓、観客席などをイメージしていくと、イベントの様子が頭にうかびませんか?
あっ、はい。イメージできそうです。
発表に使う講演PC、音声接続や配信をする運営PCなどPCは何台必要か、発表者や司会、会場用もあわせてマイクは何本必要か、カメラは何台使うのかなど準備に必要なものがだいぶ見えてきます。
これだけのものを準備して当日しっかり進行するには、協力してくれる人をそろえないとだめですね。外部の登壇者を招待となるとその対応だけでも大変ですし…。
事務局でないと対応できないことと、たとえば技術的な部分にわけて、技術的な部分は外部の業者に依頼してはどうでしょう。自分たちの業務に専念することで、みなさんの負荷が減ると思います。
なるほど、わかりました。まずは会場を抑えて予算をある程度確保するところから始めます。
<ハイブリッドイベントの会場選び>
・会場音声の外部出力ができ、PCにUSBで接続できるようにしていただくこと
・インターネット回線(有線、できれば専用回線)があり、PCに接続するLANケーブル等も準備いただくこと