満足するイベントにしたい~映像と音楽
教えて!AIアシスタントの福田さん
AIアシスタントの福田さんが、オンライン配信に関する質問や疑問点にお答えします。
第5回で「参加者が一体感をもてるイベントをしたい」と内容について検討を始めたすみれさんでしたが、今回はさらに映像や音楽を使って盛り上げたいと福田さんに相談することにしました。

福田さん、会場と視聴者の一体感を高めるのに映像や音楽も使いたいのですが、どんなふうにすればいいでしょう?

オンラインイベントはいろんな方法で演出することができます。例えば、演者だけでなく、司会や会場の様子も配信することで、視聴者に飽きがこない映像にすることができます。

たしかに、オンラインの視聴者に会場の様子を届けるのはいい案ですね。

ウェブカメラが付いているPCからTeamsやZoomの発表者(パネリスト)として参加すれば、複数のカメラをオンラインに流すことができます。

なるほど。画面レイアウトに変化があれば飽きさせないですね。

ZoomウェビナーやTeamsタウンホールには、発言者を指定する「スポットライト」や複数のカメラを同時に表示する「ギャラリービュー」などのカメラ機能が搭載されているので、シーン毎に切り替えて使うのが良いでしょう。また、外部業者さんのようなプロが入れば、画面を作りこんだり、スマートな切り替えが可能です。

福田さん、視聴画面の例を示してくださりありがとうございます。こういう切り替え操作も考えないといけないんですね。

さらにもっとワクワクしてもらうには…。
動画や音楽を活用するのも効果的です。例えば、オープニングで動画を流すとみんなの期待を一気に高めることができます。イベントの開始直前や休憩あけにカウントダウンをいれて、開始と同時に派手な開会音楽を流すことで一気に集中してもらうこともできます。

わーっ!かっこいいです!

このようなオープニング動画や、イベントの節目に使うアタック動画は、来場者と視聴者の期待感を高める効果がありますし、イベントの最後に感動的なエンディング動画が流れると余韻に浸れるみたいですよ。

制作がとてもたいへんそうですが、ぜひ準備したいです。

動画は、他にも、当日会場に来られない登壇者の発表を事前収録して流したり、各拠点や新入社員の日常などを収録してもらってそれを紹介するなど、発表の中に活用することでメリハリがきいて飽きさせない流れを作ることができます。それに動画であれば、テロップや字幕をいれて編集することもでき、再生時間も決まっているのでライブでは何かと重宝します。

そんなメリットがあるんですね。
ところで、動画や音楽を会場とオンラインに流すのに注意することはありますか?

これは、第5回で質問いただいたBGMを流す方法とも関係しますが、まず、マイクだけでなく、BGMなどの音楽や動画を再生するPCの音声も、一旦会場の音響機材に入力してスピーカーから流れるようにします。次に、このスピーカーと同じ音声を配信PCに取り込んでオンラインに流す方法が最適です。

一度、会場の音響機材に音声をまとめて、それを配信する、ということですか?

はい、図を描いてみましょう。確認ですが、今回、音響の設定は会場さんにお願いし、他は自分たちで運営するということですね。

はい、その通りです。

接続をわかりやすくするために機器は一部省略します。
今回、音声は会場からの一方向でリモートからの発言はなし、会場スピーカーから流すマイク音声、動画やBGMと同じものを配信します。演者や司会のPCにWebカメラをつけ、さらに配信PCにもWebカメラをつけて会場風景を映すために、これらのPCはオンラインイベントツールへ参加します。


PCの音声を会場の音響機材に入力する方法は、HDMIの音声として入力したりケーブルを使って入力したりといくつか方法がありますが、会場の担当者さんに相談すると良いでしょう。
配信PCに取り込む方法は第2回でお話したように、「USBオーディオインターフェース」というアダプターを利用して、スピーカーから流れている音声をケーブルで「外部出力」する方法が最適です。これも会場で準備している場合もあるので相談してみましょう。

はい。その他に注意することはありますか?

同じ会場内で複数のPCのマイクやスピーカーを有効にするとハウリングしてしまうので注意してください。

えっと…どう注意すればいいのでしょう…?ハウリングって「キーン」とひどい音が流れたり、音が響いて聞こえたりするあれのことですよね。

はい。会場から音声をオンラインに流すPCは1台だけにするのがポイントです。他のPCのマイクやスピーカーはすべてオフ(ミュート)すればOKです。

…だんだん難しくなってきましたが、だいたいわかったと思います。次は今後のアクションについて教えてください。
まとめ
- カメラの活用: カメラを使って登壇者だけでなく会場の様子を映し、オンライン視聴者と会場の一体感を高めることができます。
- オープニング動画と音楽: オープニングで動画や音楽を流すことで、参加者の期待感を高めることができます。
- 動画や音楽の音声: 今回のイベントはリモートからの音声がないので、スピーカーから流れる動画や音楽、マイクの音声をすべて外部出力してPCに取り込みオンラインに流します。
- 音声設定の注意点: ハイブリッドイベントでは、複数のPCの音声を有効にするとハウリングが発生するため、音声を配信するPCを1台に絞る必要があります。