満足するイベントにしたい~必ずリハーサルを
教えて!AIアシスタントの福田さん
AIアシスタントの福田さんが、オンライン配信に関する質問や疑問点にお答えします。
これまですみれさんが学びを得ながら着々と進めてきたハイブリッドイベント、とうとう明日、本番を迎えることとなりました。今日は会場設営とリハーサルを行います。
今回はリハーサルについて福田さんからアドバイスをもらおうと思います。

福田さん、今日は設営とリハーサルです。明日の本番に備えて何に注意すればいいですか?

リハーサルでは、講演に使うスライドや動画を問題なく表示できるか、構成図に沿って機材が問題なく動作するかなど、今まで机上で準備してきたことが、実際に想定通りに動くかを確認します。また、進行台本に沿って流れを確認して担当者や備品に不足はないか、会場やオンライン上の視聴者に映像や音声はしっかり伝わるか、などポイントをおさえながら不安要素をつぶします。自信をもって本番に臨めるようにすることが目的です。

たしかに、実際にやってみることで不安がなくなりそうです。

どんなに準備しても思い通りに動かないこともあるので、必ず「通し」で確認しておくことが大事です。機材や備品を追加、変更することもあるので、できればリハーサルは前日までにしておくと時間的に余裕がもてて安心です。それでも諸々の事情でリハーサルが当日になる場合は、予備の機材を用意するなどして、不測の事態に備えておくのがいいですよ。

確かに。現場で修正点が見つかると、準備に余計に時間がかかってしまいますものね。ですが…周りの人は皆忙しいので「大きなトラブルが起こることなんてめったにないんだから、時間をかけてリハーサルしなくてもいいんじゃない?」なんていう声も聞きます。

どんなに慣れてきてもリハーサルをすることで改善点が見えてくることもあるし、やっておくことで自信につながります。短時間でも参加してもらって、全体の流れと自分の動きをしっかり確認できるといいと思います。「準備が大事」ということをご理解いただくよう伝えてください。

わかりました。よく説明してみます。
ところでリハーサルにも種類があるんですね。

そうですね。専門の外部業者に依頼すると次のようにリハーサルを分けることがあります。
・テクリハ(テクニカルリハーサル)
技術的な面を確認するもので、本番と同じ環境を作ってBGMやマイクなどの音響や、カメラやスライドなどの映像、プロジェクター投影、照明、配信環境、ステージの転換(演台、椅子などの什器位置を変更)などを重点的に確認します。
・通しリハ
本番と同じステージ、同じ進行手順で、最後まで全体を通して行うリハーサルのことで、途中で進行を止めたり、場面をやり直すこともありますが、最後まで通して行います。事務局で登壇者、司会の代役をたてることもありますが、できれば司会の方には参加いただき流れを把握してもらいます。会場のお客さんや視聴者にどう見えて伝わるかを念頭に、ステージ上の動きや立ち位置とか、質疑応答の進め方など、全体を通して確認します。
・ランスルー
進行台本と役割分担に沿って、実際に動きを確認します。基本的に途中で止めずに本番と同じように進行します。
・場当たり
出演者の立ち位置や動きの確認をするのが主な目的です。

私たちは通しリハかランスルーをすればいいのでしょうか。

はい、どちらも全体を通して流れを確認する意味では同じですので、最初から最後までの流れを関係者の皆さんと確認すると良いでしょう。特にゲストを迎えて登壇いただくような場合は、事務局が流れをよく把握して、登壇者を誘導できるようにしておきましょう。

わかりました!
そうそう、今回リハを設定していて一つ疑問があって、今日はリハーサル用に別途イベントの予約をしたのですが、本番のイベント予約をリハーサルで使うことはできるんですか?

これは利用するオンラインシステムツールによりますが、イベントを起動、終了した後もまた同じ参加URLを使えるツールであれば、本番のものを使うことができます。ただし、その時間帯にリハーサルの様子が配信されてしまうので注意してください。(視聴者が参加すると見えてしまいます)チャットに履歴が残るものもあります。その点了承済みであれば、本番のイベントを利用しても問題ありません。

なるほど、そうなんですね!次回は本番の予約を使ってみます。そうすれば、予約した設定に問題ないか事前に確認できますものね。
もし設定の変更が必要と分かった時ですが、予約設定を修正すると参加URLが変わったりするのでしょうか?すでにURLを公開しているので、また変更するのは難しいです…。

参加URLに埋め込まれた情報(イベントパスワードなど)を変更しない限り、設定を修正してもURLが変わることはありません。ただ、日時やタイトル名などのイベント基本情報を修正更新すると、発表者に再度会議招集が送信されることがありますが、視聴者には影響ないです。

それを聞いてちょっと安心しました。
では最後に、設営について注意点はありますか?

構成図に従って機器と機器をケーブルで接続すればいいのですが、インとアウトを間違えないようにすることです。インは入力・受信側で、アウトは出力・送信側になります。逆にすると動かないこともあるので注意してください。

インとアウト…わぁっちょっと自信ないかも…。誰かと一緒にやってみます。そうそう、リハーサル時も配信されている視聴者画面を確認したほうがいいですよね?

そうですね。リハーサルも本番も、必ず出席者権限でイベントに参加して、配信されている画面を確認してください。オンラインイベントツールでは開催者・発表者の画面と視聴者画面は異なることが多いので、視聴者目線で画面のレイアウトと画質を確認してください。音声についても大きさや音質の確認をお願いします。

いろいろ留意してがんばります!
補足:リハーサルで使われるイベント用語
・ステージの上手下手:ステージに向かって右が上手、左が下手
・バミる:床に養生テープなどで、立ち位置や小道具の位置などの目印を付けておくこと
・板付き:幕が上がった時、ステージ上にすでにスタンバイしていること
・がなり:リハーサル時に監督等が客席からスタッフ等に指示する際に使うマイクのこと
まとめ
- 目的: リハーサルは、進行台本や機材が想定通りに機能するかを確認すると同時に、視聴者にしっかり伝わるかを確認します。
- 重要性: どんなに準備しても予期しない問題が起こる可能性があるため、リハーサルを行うことが重要です。できれば事務局全員が参加して役割を把握します。
- 機器の設定注意点: 機器の接続時にはインとアウトを間違えないようにし、構成図に従って正確に接続することが重要です。
- 配信時の視聴者画面の確認:リハ・本番のオンラインシステムに出席者権限で参加して画面や音声を確認します。